宮沢賢治と橄欖の森

賢治作品に登場する植物を研究するブログです

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』-アスパラガスとジョバンニの家(1)-

Key words:アラビア風,アスパラガス,文学と植物のかかわり,五輪塔,紫のケール,真言

 

童話『銀河鉄道の夜』(第四次稿)には,「アスパラガス」が2回登場する。1つは,第四章の時計屋にある黒い星座早見を飾る「アスパラガスの葉」として,そしてもう1つは第三章のジョバンニが住んでいる家の入口近くにある空き箱の中の「ケール」と一緒に植えられている「アスパラガス」である。前報では,前者の黒い星座早見を飾る「アスパラガスの葉」が,食用の「アスパラガス」の若芽につく「三角形の鱗片葉」であり,これが星座早見の銀河の星々の上に飾られていること,および天上世界のたくさんの「三角標」に変貌することを報告した。

 

本稿では,ジョバンニの家の前に植えられているもう1つの「アスパラガス」が何を意味しているのかを明らかにしたい。同時に,旅の出発点であり帰還する場所でもあるジョバンニの家が南欧を舞台にしているのに,家に上がるのに靴をぬいだり,入口が3つあったり,あるいは母親が白い布を被っていたりと奇妙なのでこれも併せて考察する。

 ジョバンニが勢よく帰って来たのは,ある裏町の小さな家でした。その三つならんだ入口の一番左側には空箱に紫いろのケールやアスパラガスが植ゑてあって小さな二つの窓には日覆ひが下りたまゝになってゐました。

 「お母さん。いま帰ったよ。工合悪くなかったの。」ジョバンニは靴をぬぎながら云ひました。

 「あゝ,ジョバンニ,お仕事がひどかったらう。今日は涼しくてね。わたしはずうっと工合がいゝよ。」

 ジョバンニは玄関を上って行きますとジョバンニのお母さんがすぐ入口の室に白い巾を被(かぶ)って寝(やす)んでゐたのでした。 

(三,家)宮沢,1986 下線は引用者                    

 

1.ジョバンニの家の前に植えてある「アスパラガス」と「ケール」は野菜である

空き箱の中の「アスパラガス」と「ケール」を観賞用とする研究者(原,1999;栗原,1992,2012)もいるが,ジョバンニの家の窓の「日覆ひが下りたまゝになって」いることからも,本稿では入沢と天沢(1979)が指摘するように母の病気と関連付けて病人食用の「野菜」として考えたい。ケール(アブラナ科;:Brassica oleracea  L.var. acephala DC)は,地中海原産の不結球の野菜(キャベツ)で,わが国では「羽衣甘藍」とか「緑葉甘藍」と呼ばれた(青葉,2000)。現在でも,「ケール」は栄養価に富んでいるので青汁の原料として汎用されている。

 

賢治の詩集『春と修羅 詩稿補遺』の「冗語」には,「コキヤや羽衣甘藍/植えるのはあとだ」とあり,また文語詩「〔鐘うてば白木のひのき〕には「凍えしやみどりの縮葉甘藍」とあるが,この「羽衣甘藍」と「縮葉甘藍」に「ケール」のルビが付いている。一方,賢治は作品中に観賞用の「葉牡丹」という言葉も使うが,これには「ケール」のルビはない。

 

アスパラガス(ユリ科;Asparagus officinalis L.)は,南欧あるいは西アジア地域原産の多年草で江戸時代にオランダ人によって観賞用として伝えられ,また明治時代に開拓使によって食用として再導入された。また,ラテン語の学名に「オフィシナリス “offcinalis” 」とあるようにヨーロッパでは薬用にも使用した。

 

グリーンアスパラガスは,栄養価が高く,またアスパラギン酸を多く含むので滋養強壮や疲労回復効果が期待できる(松下・堀,2001)。同属のクサスギカズラ(Asparagus cochinchinensis (Lour.) Merr.)の貯蔵根は,生薬名を「天門冬」と呼び,滋養強壮,利尿などを期待して各種漢方薬に配合される(水野,1995)。賢治も「天門冬」について創作メモ「創4」で「特に天門冬砂糖漬の壺の如き/珍しきものまで」と記載しているが,これは江戸時代の『和漢三才図会』(1712)にも出てくる砂糖漬菓子である。このように,「アスパラガス」と「ケール」は栄養価が高く,滋養強壮も期待できるので病人食用の野菜として栽培されていると考えた方がよいと思われる。

 

2.ジョバンニの家は「アラビア風」の家をイメージできる

しかし,空き箱の中に植えられてある「ケール」と「アスパラガス」が病人食用の「野菜」だとしても,なぜ「ケール」と「アスパラガス」でなければならないのか。他にも栄養価の高い野菜はたくさんある。賢治は,病人食用の「野菜」以外にもこれら植物に何かしらかのメッセージを託しているように思える。

 

ヒントは,ジョバンニの家の構造に隠されているように思える。なぜなら,南欧が舞台なのに家の入口が3つで,中に入るには靴を脱ぐ必要があったり,母親が家の中で白い布を被っていたりと奇妙なのだ。この奇妙さの謎を解けば,なぜ家の前に「ケール」と「アスパラガス」を配置したかが分かるのではないだろうか。1つの仮説を立ててみる。それは,ジョバンニの家(あるいは活版所)が「アラビア風」でイスラム教圏の住居がイメージされている。というものである。賢治は,『銀河鉄道の夜』(第四次稿)の天上世界を,十字架と一緒にキリスト教徒と思われる青年と姉弟を登場させたり,賛美歌を聞かせたりして「カソリック風」のキリスト教圏の世界にしたが,地上世界は「アラビア風」にした。

 

『銀河鉄道の夜』の第三次稿で,天上世界ではあるが,車内には「ほんの六七人の,アラビア風のゆるい着物を着た人たちが,眼鏡を直したり,何か本を読んだり」,キリスト教徒らしき女の子に「アラビアンナイト」の話をさせたりしている。これらの記載は,第四次稿では削除される。しかし,第三次稿で天上世界にいた「何か本を読んだり」している「ほんの六七人の,アラビア風のゆるい着物を着た人たち」は,第四次稿では以下の引用文のように地上世界で登場してくるように思える。

 家へは帰らずジョバンニが町を三つ曲ってある大きな活版処にはひってすぐ入口の計算台に居ただぶだぶの白いシャツを着た人におじぎをしてジョバンニは靴をぬいで上りますと,突き当りの大きな扉をあけました。中にはまだ昼なのに電燈がついてたくさんの輪転器がばたりばたりとまはり,きれで頭をしばったりラムプシェードをかけたりした人たちが,何か歌ふやうに読んだり数へたりしながらたくさん働いて居(お)りました。

 ジョバンニはすぐ入口から三番目の高い卓子(テーブル)に座った人の所へ行っておじぎをしました。    (二,「活版所」)宮沢,1986 下線は引用者

 

上記引用文の「だぶだぶの白いシャツ」は,多分アラブ人の男性が着る「トーブ “thobe”」という白い服をイメージしたものであろう。また,「きれで頭をしばったりラムプシェードをかけたり」とあるのは「アラビアンナイト」の「アラジンと魔法のランプ」に登場する人たちの被る帽子をイメージできるが,これも前者は布で頭を巻く「ターバン」を,また後者の「ランプシェード」はアラブ人などの男性が頭に被る装身具の「クーフィーヤ」(正方形の布を巻いた上にイカールと呼ばれる山羊の毛で作った輪をはめたもの)か,あるいは小さな皿状の形をした「ターキーヤ “Taqiyah”」をイメージしたものかもしれない。

 

ジョバンニがアルバイトをしている活版所でも中に入るには靴を脱ぐ。家に入るときに「靴を脱ぐ」習慣はイスラム教圏の住居でも同じである。

 

『銀河鉄道の夜』の第二章と三章には,「三つ曲がって」,「三番目」,「三つならんだ一番左側」,「三時」というふうに「三番目」を強調する数字が頻出する。この「三番目」は,「アラビア風」ということもあり「イスラム教」を示唆しているのかもしれない。世界中に広く信者を持つ「ユダヤ教」,「キリスト教」,「イスラム教」は聖書の預言者アブラハムの宗教的伝統を受け継ぐ「姉妹宗教」と呼ばれ,その奉ずる神は同一である。これら三つの宗教のうち「イスラム教」は歴史的には最も新しい(三番目)宗教である。

 

ジョバンニの家をイスラム教寺院(モスク)からイメージしてみる。賢治存命の頃,もっとも美しいイスラム教寺院として知られていたのは,東西文化の十字路に位置するトルコ共和国のイスタンブール旧市街にある「スルタン・アフメット・ジャミー」( Sultanahmet Camii;1617年に完成 )である(第1図)。賢治も写真等で見たかもしれない。祈りの時間を知らせるミナレット(尖塔)が6本あることが特徴である。礼拝堂内部は,青を基調とした様々な文様のイズニックタイルやステンドグラスで装飾され,その美しさからブルーモスクとも呼ばれている。

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第1図.トルコのイスラム教寺院 スルタン・アフメット・ジャミー. 

礼拝堂とその北西側には,3方を回廊で取り囲んだ「中庭」を配置している。3方には,それぞれ入口がある(合計3つ)。礼拝するには,いずれかの入口から「中庭」に入り,そこから階段を上って礼拝堂(モスク)へいく。モスク内は,土足厳禁で靴を脱ぐ。

 

同様に,アラブのイスラム教圏の住居は,ブルーモスクのように酷暑と砂嵐などの自然の猛威から身を守るため「中庭」を厚い壁や部屋で囲む構造になっているものが多い(小西,1994)。すなわち,「中庭」が家の中心になっている。入口がイスラム教圏の住居の「中庭」を囲む壁や部屋に3つあっても不思議ではない。また,ジョバンニの母親が白い布を被っているのように,イスラム教圏の成人女性は,聖典(クルアーン)に従って顔と手以外は髪の毛を含めてブルカ,ニカブ,チャドル,ヒジャブと呼ばれる衣服で隠さなければならない。

 

このように,上記引用文のジョバンニの家は「アラビア風」の住居と考えると説明しやすい。では,ジョバンニの家が「アラビア風」であるのと家の前に植えられてある「ケール」と「アスパラガス」はどのように関係するのか。答えは2つある。1つは,2つの植物の形態が,配置などを工夫すれば見ようによってはイスラム教の寺院に見えることである。例えば,紫の「ケール」はイスラム教寺院のドーム(礼拝堂)で,「アスパラガス」の若芽は「尖塔」(ミナレット)として見ることができる(第2図)。もう1つは,賢治がイスラム教を含む様々な宗教を融合しようとしたことと関係があるように思える。

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第2図.庭に植えられてあるアスパラガスとケール

3.ジョバンニの家の前の「ケール」と「アスパラガス」は「五輪塔」をイメージできる

日蓮宗の信者であった賢治は,『銀河鉄道の夜』を執筆中に浄土真宗を信仰する「父」(正次郎)と激しく対立していて,「父」を日蓮宗に改宗させようとしていた。そんなときに,浄土教を真言密教に取り込もうとして書かれた真言宗の僧である覚鑁(かくばん;1095~1143)の主著である『五輪九字明秘密釈』の思想は,直接に読んではいないかもしれないが賢治に大きな影響を与えたと思われる。なぜなら,この書に書かれてある思想に,当時勢力を拡大してきた浄土教を真言密教に取り込んだり,仏教の様々な宗派を融合しようとしたりする意図が読み取れるからである。

 

この書の書名に記載されている「五輪」とは,インド思想の宇宙(あらゆる世界)を構成する「地・水・火・風・空」を表す「五大」のことで,種子(しゅじ)では,真言宗の本尊である「大日如来」の五字の「真言」(しんごん;仏の言葉)を意味する「ア・バ・ラ・カ・キャ」(サンスクリット語a va ra ha khaの音写),形としては「団形・半月形・三角形・円形・方形」,色では「青・黒・赤・白・黄」を表している(本多,1991;中村ら,2012)。

 

「真言」は「音」が重要であることから,翻訳せず「音写」を用いる。「大日如来」は,実在したとされる仏陀(ゴータマ・シッダッタ)のような姿や形を持たないが,永遠不滅の絶対的真理(「五大」)そのものを身体に持つとされる。また,「五輪九字明秘密釈」の「九字」は,浄土宗の本尊である「阿弥陀如来」の「真言」である「オン・ア・ミリ・タ・テイ・セイ・カ・ラ・ウン」(サンスクリット語om amrta-teje hara humの音写)である。

 

人が死ぬと浄土教では「阿弥陀如来」の在処である極楽浄土へ,また真言密教では「大日如来」の在処である密厳浄土へ,そして日蓮宗では「釈迦如来」の在処である霊山浄土へ往くと信じられていた。しかし,覚鑁は十方浄土を包摂する曼荼羅思想から「大日如来」の住処である密厳浄土と「阿弥陀如来」の住処である極楽浄土は同一であるとした。さらに十方浄土の教主は「大日如来」なので,「釈迦如来」(日蓮宗)や「弥勒菩薩」などの他の「仏」やそれぞれの浄土も同じとした(本多,1991)。

 

「大日如来」の三昧耶行(仏を表す抽象物)は,「胎蔵界曼荼羅」では「五輪塔」である。それゆえ,「五輪塔」は宗派を超えて成仏できる仏塔(供養塔)となったと言われている。「五輪塔」は,石造で作る場合,下から「地輪」(六面体),「水輪」(球体),「火輪」(四角錐),「風輪」(半球),「空輪」(宝珠)を積み上げた形をとる。真言宗において,供養塔としての「五輪塔」には下から「ア・バ・ラ・カ・キャ」の梵字(ぼんじ)が刻まれるし,賢治が信仰する日蓮宗の「五輪塔」には「妙法蓮華経」が刻まれる。また,木造の「五輪塔」の場合は,下から「黄・白・赤・黒・青」に着彩が施される(第3図)。

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第3図.五輪塔(地輪=四角・黄,水輪=丸・白,火輪=三角・赤,風輪=半月・黒,空輪=宝珠・青).

では「アスパラガス」と「ケール」は,具体的に宗教の融合とどのように関係するのであろうか。多分,それぞれの植物名を読み上げる「音」と真言宗の本尊である「大日如来」や浄土教の本尊である「阿弥陀如来」のそれぞれの「真言」の「音」が類似するからだと思う。多分,賢治は,それぞれの真言「ラ・カ・キャ」や「オン・ア・ミリ・タ・テイ・セイ・カ・ラ・ウン」から植物である「パラガス」や「ハゴロモカンラン(羽衣甘藍)=ケール」をイメージして物語に取り入れたのであろう。すなわち,『銀河鉄道の夜』で登場する「アスパラガス」と「ケール」は,それぞれ「大日如来」と「阿弥陀如来」の三昧耶行(象徴物)と見做されている(仏教でいうところの「阿吽」との関係もあるかもしれないここでは触れない)。

 

では,「紫のケール」とは何か。「ケール」が象徴する「阿弥陀如来」は無明の現世をあまねく照らす「光」の仏のことである。京都知恩院の「阿弥陀如来二十五菩薩来迎図(国宝)」のように浄土教を信仰する者にとっては,臨終を向かえる際に,「紫雲」に乗った「阿弥陀如来」が極楽浄土に迎え入れるため「観音菩薩」や「勢至菩薩」を腋侍に従え「羽衣」をまとった天人を引き連れてやってくると信じられている。

 

高畑勲監督の『かぐや姫の物語』(2013年公開)の月からの使者が「かぐや姫」を迎えに来る時の「月の都」からの使者の映像は「阿弥陀如来」の「来迎図」をイメージしている。「ケール」を「羽衣甘藍」とし,「甘藍」を「阿弥陀如来」とすれば,「紫のケール」は「雲」に乗って「羽衣」をまとった天女を引き連れた「阿弥陀如来」になぞらえることができる。

 

すなわち,ジョバンニの家の前の空き箱に植えられてある「アスパラガス」と「ケール」は前述したように姿形がイスラム教寺院に類似していること,およびそれぞれの「音」が「大日如来」と「阿弥陀如来」の「真言」に類似していて全ての宗教の死後の安住先を統一する意図が読み取れる「五輪塔」を暗喩するものとなっている。

 

賢治は,仏教の宗派だけではなく,他の様々な宗教を信じている人達の死後の安住先(仏教では浄土,キリスト教・イスラム教では天国)が同じだと考えたのだろう。ジョバンニとカムパネルラが『法華経』の第二十七章「妙荘厳王本事品」に出てくる二人の王子・浄蔵(兄)と浄眼(弟)になぞらえられることはすでに報告した(吉本,2012;石井,2012)。だから,『銀河鉄道の夜』の天上世界(死後の世界)には,仏教徒らしき人達と同様にキリスト教徒やイスラム教徒らしき人達などが一緒に次々に登場してくる。(続く)

 

謝辞

イスラム教寺院(スルタン・アフメット・ジャミー)の写真を提供してくれました小​田​切​ ​脩氏に感謝の意を表します。

 

引用文献

青葉 高.2000.日本の野菜 青葉高著作選Ⅰ.八坂書房.東京.

原 子朗.1999.新宮沢賢治語彙辞典.東京書籍.東京.

本多隆仁.1991. 五輪九字明秘密釈における往生について.現代密教.3:41-54.

石井竹夫.2013.宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』に登場するイチョウと二人の男の子.人植関係学誌.12(2):29-32. Shimafukurou.2021.https://shimafukurou.hatenablog.com/entry/2021/07/03/145440

入沢康夫・天沢退二郎.1979.討議『銀河鉄道の夜』とは何か.青土社.東京.

小西美代子.1994. アラブ・イスラーム都市の住居における中庭の概念について.日本建築学会研究報告(九州支部).3(34):485-488.

栗原 敦.1992.宮沢賢治-透明な軌道の上から.新宿書房.東京.

栗原 敦.2012.意識的と無意識的と-「銀河鉄道の夜」に触れて-.実践国文学.82:52-57.

松下嘉一・堀美佐子.2001. 民間薬の効能と料理法-アスパラガス-.漢方療法.15(4):73-75.

宮沢賢治.1986.宮沢賢治全集 全十巻.筑摩書房.東京.

水野瑞夫監修.1995.日本薬草全書.新日本法規出版.東京.

中村 元・福永光司・田村芳郎・今野 達・末木文美士(編集).2012. 岩波仏教辞典第二版.岩波書店.東京.

吉本隆明.2012. 宮沢賢治の世界.筑摩書房.東京.

 

本稿は,人間・植物関係学会雑誌15巻第2号19~22頁2016年に掲載された自著報文(種別は資料・報告)を基にしたものである。原文あるいはその他の掲載された自著報文は,人間・植物関係学会(JSPPR)のHPにある学会誌アーカイブスからも見ることができる。http://www.jsppr.jp/academic_journal/archives.html

 

補足:母親が白い布を被っていることに関して,本稿ではイスラム教と関連づけたが,本ブログの「宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』-イチョウと二人の男の子」では別の解釈も試みているので興味ある方はご覧下さい。