宮沢賢治と橄欖の森

賢治作品に登場する植物を研究するブログです

2024-02-27から1日間の記事一覧

賢治の「業の花びら」が出てくる詩〔夜の湿気と風がさびしくいりまじり〕の題名の意味 (10)

文語詩「水部の線」(すいぶのせん)の題名である「水部の線」は北上川を指すものだが,農事講話で聴衆に資料として渡したのは石灰岩層が記入された岩手県の地図と思われる。北上川を挟んで「西」にカルシウムの溶脱した酸性不良土のある平野部を「東」に石…