宮沢賢治と橄欖の森

賢治作品に登場する植物を研究するブログです

2024-02-25から1日間の記事一覧

賢治が幻視した「業の花びら」の正体は慢心の罰で失ってしまった一番大事なもの (9)

賢治は,「業の花びら」を幻視した5か月前に「アイヌ」の〈鬼神〉も幻視している。詩集『春と修羅 第二集』の「〔日はトパースのかけらをそゝぎ〕」(1924.5.18)に登場する。 詩は「日はトパースのかけらをそゝぎ/雲は酸敗してつめたくこごえ/ひばりの群…