宮沢賢治と橄欖の森

賢治作品に登場する植物を研究するブログです

2024-02-18から1日間の記事一覧

晩年の芥川のぼんやりとした不安-敗北の文学-(7)

芥川は自死する2か月前に書いた『或旧友へ送る手記』(1927.7)で,「僕はこの二年ばかりの間は死ぬことばかり考へつづけた」ことと,その理由が「何か僕の将来に対する唯ぼんやりした不安」であったことを記していた。 後に共産党の指導者になる宮本顕治…