宮沢賢治と橄欖の森

賢治作品に登場する植物を研究するブログです

2024-02-29から1日間の記事一覧

賢治の詩「業の花びら」に登場する赤い眼をした鷺は怒っているのか (12)

賢治の詩「三一四〔夜の湿気と風がさびしくいりまじり〕」(1924.10.5)の下書稿に「業の花びら」という詩がある。その中に赤い眼をした「鷺」(さぎ)が登場する。本稿ではこの「鷺」の赤い眼が何を意味しているのか考察する。 「夜の湿気が風とさびしくい…