宮沢賢治と橄欖の森

賢治作品に登場する植物を研究するブログです

2024-02-16から1日間の記事一覧

人工の翼を付けた『歯車』の主人公を落下させたのは誰か,シルクハットを被った天使か(6)

私は,前稿で芥川の『歯車』(1927)と賢治の詩「「三一四〔夜の湿気と風がさびしくいりまじり〕」(1924.10.5)に認められる「罰」は両者とも「慢心」により「神」を軽視した「罪」による「神罰」である。と述べた。しかし,『歯車』の主人公が受けた「神…