宮沢賢治と橄欖の森

賢治作品に登場する植物を研究するブログです

2024-01-17から1日間の記事一覧

宮沢賢治の詩に登場する「暗い業の花びら」の意味を明らかにする(1)-詩の背後にあるものから

賢治の詩集『春と修羅 第二集』に「三一四〔夜の湿気と風がさびしくいりまじり〕」(1924.10.5)という仮題がついた短い詩がある。夜の湿気と風がさびしくいりまじり/松ややなぎの林はくろく/そらには暗い業の花びらがいっぱいで/わたくしは神々の名を録…