宮沢賢治と橄欖の森

賢治作品に登場する植物を研究するブログです

2023-04-08から1日間の記事一覧

童話『やまなし』考-川底に流れてくる水晶や金雲母にどのような意味が込められているのか-

童話『やまなし』の第二章「十二月」は以下の文章で始まる。 蟹の子供らはもうよほど大きくなり,底の景色も夏から秋の間にすっかり変りました。 白い柔かな円石もころがつて来,小さな錐(きり)の形の水晶の粒や,金雲母(きんうんも)のかけらもながれて…