宮沢賢治と橄欖の森

賢治作品に登場する植物を研究するブログです

2022-10-25から1日間の記事一覧

童話『四又の百合』に登場するまっ白な貝細工のやうな百合の十の花のついた茎(4)-なぜ10銭で売ろうとした花がルビーの首飾りと同等なのか-

前稿(2)と(3)では「まっ白な貝細工のやうな百合の十の花のついた茎」が聖なる花であり「強い信仰心」を象徴しているということを記した。本稿(4)では,なぜ,この信仰心を象徴する百合の花を〈はだしの子供〉は10銭で売ろうとし,また〈大蔵大臣〉…